クリニックの業務軽減を狙うWEB問診

公開日：2023年11月9日 カテゴリー：WEB問診

WEB問診とは？

最近、新規開業ではWEB問診が導入されているクリニックが増えてきました。
小児科など科目によっては今や必須です。

WEB問診とは、患者さんが来院する前にスマートフォンやパソコンで、問診票を記入してクリニックにあらかじめ送信するシステムです。
通常は、来院してから紙の問診票に書いてもらいますが、受付でデータを入力する必要がなくなるため業務の効率化ができます。

WEB問診、本当に要らないですか？

ご開業されたクリニックさんに伺うと、中には読みづらい字があるので、その場合は患者さんに聞く必要があるといったことを聞きました。
「ぱっと患者さんに聞いたらいいじゃない？」と思われるでしょう。
そして、導入したところで大した効率化にはならないのでは？と思われるかもしれません。

クリニックの動線からWEB問診を考える

例えば、問診票を1人書くのに5分かかったとします。
もしWEB問診を導入していた場合、問診票を書く時間で診療まで進められるのではないでしょうか？
なかには、すぐに問診票が書き終わらない人がいます。
その場合、順番が前後することがあります。
少しでも問診票を書く時間が短くなれば、待機時間が減ってスムーズに患者さんを誘導できると考えられます。

また、問診が不十分だったり必要な場合は看護師が口頭で問診を行うクリニックさんがあると思います。
その場合も、事前に内容が送られて来ればあらかじめ聞く内容がわかるため時間短縮になります。

また、事前にWEB問診が記入されていなくても、クリニックさんでタブレットをご用意いただくことで来院時に入力してもらうこともできます。

文字で書くことは大事だとは思いますが…

最近みなさん、日常生活のなかで文字って書きましたか？
正直、ここまでパソコンスマホに頼った生活をしていると、文字を書く機会って少ないですよね。
そんな状況かつ体調が良くないなかで、紙での問診票を効率よく書くことって難しい気がします。
そして、クリニックでは大切な問診票は、患者さん側に立つと面倒なものと思われたりします。

筆者の体験談なのですが、アレルギーでとある疾患持ちです。
先日、書く欄が小さかったので、アレルギーや疾患を絞って書いてしまいました。
「このアレルギーと疾患であれば医療従事者であれば特定の病気の可能性を考えるだろう」
と堕落した考えだったのですが、見事、禁忌薬が処方されており受付や先生に手間をかけることになりました。
この時間、クリニックとしても無駄だったなと思います。
本当に申し訳ないことをしましたが、そういったレアケースもあります。

科目によっては本当に必須のWEB問診

冒頭で、小児科では必須になってきたと書きましたが、お子さん連れで慣れない待合室、具合の悪い子どもがおとなしくできていないパターンもあります。
その場合、WEB問診のありがたみが本当に沁みます。

WEB問診の導入を検討してみませんか？

ご開業した先生に伺うと診療にはあまり影響しないとよく聞きます。
先生としては、導入してもあまり変化はないかもしれません。
しかし、変わるのはスタッフさんです。
最初は、受付からの流れが変わるので慣れるまで大変かもしれませんが、スムーズに使えるようになるとスタッフさんの業務が楽になります。
受付はクリニックの顔ですが、忙しいと受付の対応が悪かった！とクチコミで書かれることもあります。
余裕が生まれれば、不十分だった対応に余裕が生まれることもあります。

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