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クリニックの継承(承継)とは?流れや注意点などを紹介!

クリニックの継承とは?流れや注意点を解説

 

クリニックの開業は、1から物件を探して内装工事して、機器を購入する新規開業とは別に継承開業という選択肢もあります。 すでに開業しているクリニックを引き継ぐ開業方法で、新規開業よりも低予算でスピーディーに開業できるのが特徴です。

この記事では、クリニックの継承について継承の種類やメリットデメリット、流れ、注意点などを解説していきます。

【この記事は、こんな方におすすめ】

  • クリニックの開業を考えている方
  • クリニック継承を検討している方
  • 低予算でクリニックを開業したい方

 

クリニックの継承(承継)とは?

クリニックや医院を継承(承継)することを「医業承継」といい、すでに開業しているクリニックを受け継いで運営していくものです。 「継承」と「承継」には違いがあります。

継承:所有していた事業など形あるものを受け継ぐ
承継:事業の理念や使命などの抽象的なものも受け継ぐ

 

昨今、高まる継承ニーズ

開業医の高齢化が1つのポイントになります。 厚生労働省の「年齢階級、施設の種別にみた医療施設に従事する医師数及び施設の種別医師の平均年齢」によると、2020年12月31日時点で開業医の平均年齢は60.2歳となっております。 これは、後継者不足という背景から、譲りたくても譲る人がいないという状況のクリニックも多くあるそうです。 このような事情からクリニックの継承ニーズが高まっていると言えます。

 

クリニック継承の種類

クリニックの継承は、主に2パターン存在します。

  • 親族間承継
  • 第三者承継

それぞれ解説していきます。

 

親族間承継

親族間でクリニックを引き継ぐのが、親族間承継です。親族間での承継なら、仲介手数料や対価の支払いが不要なケースもあります。
ただし、相続税や贈与税については、税理士への相談を事前にしておくことが必要でしょう。

 

第三者承継

親族関係にない、第三者がクリニックを引き継ぐことを第三者承継といいます。
契約内容にもよりますが、親族関係ではないのでクリニックを自分の方針で経営できたり、先代から意見を出されることもないため、自由度が高いのが魅力的です。

 

クリニック継承のメリットデメリット

クリニック継承のメリット、デメリットを紹介していきます。

 

メリット

医療機器や内装などの初期費用が抑えられる

医療機器なども土地や建物を一緒に引き継げば、新規で揃える必要はなく、購入のコストを抑えることができます

 

スタッフを引き継げる

合意の上ではありますが、看護師などの有資格者スタッフにそのまま働いてもらうことが可能です。
患者さんとの関係性やスタッフ間の人間関係など、慣れている分、スムーズに業務を進めることができるため、採用コストと教育コストどちらも抑えることが可能です。

 

最初からある程度の来院数を確保できる

何年も運営していたクリニックだと、固定の患者さんも多く抱えているため、スタートから収入を見込むことができます。

 

地域住民からの認知度が高い

地域住民からクリニックを認知してもらっていることが多く、新患獲得もしやすいため、クリニックの安定した経営を実現しやすいです。

 

デメリット

スタッフとの人間関係構築が必要

スタッフを引き継ぐ場合、前院長と比較されたり、経営方針の変更などでのストレスによって、人間関係がうまくいかなかったりするケースもあります。

 

承継物件の数が少ない

承継できる物件自体が多く存在してるわけではないので、限られた物件から選定する必要があります。
少しでもいい物件を見つけるには、常にアンテナを張って探したり、信頼できる業者に依頼して物件が出てきたらすぐ連絡をもらえるようにしましょう。

 

内装の変更が難しい場合がある

0から作るわけではないので、レイアウトや柱の位置など、思い通りにならない場合もあります。
そこを変更するとなると、大きな資金が必要になったりしますので、理想の物件に近いものを選ぶことが重要です。

 

出費がかさむケースがある

老朽化によるリニューアル工事費用や機器の故障などで出費がかさむ場合があります。
通常の老朽化だけではなく、トラブルによる壁の傷や機器の破損などもあるので、契約前に物件の状態を細かくチェックし、譲渡金額に反映し、交渉することが望ましいでしょう。

 

クリニック継承の流れ

クリニック継承の流れを解説します。

  • 開業希望地や時期を検討する
  • クリニック継承の仲介業者を探す・相談する
  • 相談する ・条件に合う承継クリニック候補を探してもらう
  • 承継クリニックの内見・院長との面談
  • 承継クリニックの決定
  • 条件の調整と基本合意書の締結
  • 買収監査を実施する
  • 最終調整を行い、問題なければ、最終譲渡契約を締結
  • 承継実行、対価の支払い
  • 行政の手続きを開始

 

クリニック継承の費用相場

クリニック継承の費用相場は、2000~4000万円とされています。
ただし、継承の対価のみですので、このほかに運転資金や手数料、必要があればスタッフの採用費用やリニューアル費用なども必要になる可能性があります。

新規開業にかかる費用相場が、診療科にもよりますが1億円程度であると言われていますので、金銭的にはリーズナブルと言えるでしょう。

 

クリニック継承のトラブル事例

もちろん、全く何もないというわけではなく、トラブルになってしまうケースもあります。実際にあるトラブルを紹介します。

患者さんやスタッフが離れてしまう

治療方針や人間関係などの違いにより、患者さんやスタッフが離れてしまうことがあります。
急な方針の変更は、ストレスもかかってしまいますので、できるのであれば事前にスタッフともコミュニケーションをとることをお勧めします。
クリニックではないですが、他業種で買収を考えている企業に3ヶ月間就職するということが可能なケースがあるようです。実際に働くことでよりよい人間関係を構築したり、本当に承継していいのか確認できるチャンスかもしれません。

 

物件の修繕費が高額だった

継承した物件によっては、老朽化がひどく高額な修繕費がかかってしまうこともあります。
建物自体ももちろんですが、機器も老朽化しているケースもあり、結局新規開業と費用が変わらなかったということがないように、事前に物件の状態をチェックして適正な価格で継承できるように注意しましょう。

 

経営状態が悪かった

もともと経営状態が悪いクリニックをそのまま継承してしまうと、継承直後から厳しい判断を迫られる可能性があります。
スタッフのリストラ、業務負担の増加、キャパオーバーな来院受け入れなど。
そういった苦しい状態にならないよう、健全な経営をしているクリニックを承継することが望ましいでしょう。
クリニックの経営状態が健康かどうかは、しっかりプロに判断してもらうことが重要です。信頼できるクリニック継承のプロを見つけて相談してみましょう。

 

まとめ

クリニックの継承は、しっかり準備をすれば問題なく行え、金銭面などのメリットも多くあります。
しかし、なかなか理想の承継物件は見つからないため、早期に承継のプロなどの仲介業者と契約して物件を探してもらう必要があります。 ぜひ、この記事を参考にして進めてみてください。

著者・監修者情報

この記事を投稿した人

ヒーローイノベーションスタッフ
「医療を便利に分かりやすく」
株式会社HERO innovation(ヒーローイノベーション)です。
医科・歯科のクリニックをはじめ、医療に関するホームページ制作・WEBおよびマーケティングは弊社にぜひご相談ください。

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