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INTERVIEW
導入事例 - 幕張不整脈クリニック
INTERVIEW
導入事例 - 幕張不整脈クリニック

千葉県千葉市、JR総武線・幕張駅から徒歩5分。2020年4月に開業した幕張不整脈クリニック様は、不整脈治療、なかでもカテーテルアブレーションに特化した専門クリニックです。開業3カ月後にあたる同年7月の月間患者数は324人でしたが、2026年7月現在は月間1,203人まで増加。新患数も82人から186人へと、開業当初のおよそ4倍の水準を維持しています。
近隣住民だけを診療圏とするのではなく、東京・埼玉・横浜など広域から患者さんが訪れる同院。その集患を支えているのが、開業前から明確な戦略のもとに作り込まれてきたホームページと広報活動です。
日本でも有数のカテーテルアブレーションの権威として知られる、院長の濵 義之先生に、診療にかける思いとホームページ活用の実際について伺いました。
「大きな理由の一つは、父が心筋梗塞を患ったことです。循環器の医師になれば、自分の父親も診られるようになる。そう考えたことが最初のきっかけでした」
そこには、大学時代の印象深い経験もありました。
「大学5年生のとき、循環器の教授が学生向けに心電図の講義をしてくれる機会がありました。最初は11人ほど集まっていたのですが、みんな少しずつ辞めていって、最後まで残ったのは私一人でした。それでも毎月のように続けてくれた講義に、ずっと一人で通っていましたね。心電図を読むと心臓の細かい状態がわかる。それが単純に面白かったんです」
当初は血管を広げるPCI治療の専門家を志したという濵先生。しかしその後、経験を重ねる中で、心電図を軸にしたアブレーション治療の方に、強く惹かれるようになっていったといいます。
「血管を広げる治療は、あまり面白いと思えなかった。心電図を活かして治療するアブレーションの方が、自分には合っていると感じました」
つい最近、そのお父様のカテーテルアブレーション手術を、濵先生ご本人が執刀されたそうです。医師を志す原点であったお父様の治療――そこには、大学時代の心電図講義をきっかけに、紆余曲折を経てたどり着いた道のりがありました。
「経営理念の一番最初に『不整脈診療を通して安心、笑顔、元気を提供する』ということを掲げています。スタッフも50人を超えてきたので、各自の判断に委ねすぎると組織としての統率が取れなくなる。だから、迷ったらこの理念に立ち返ってほしいと伝えていて、毎朝、この理念を含めた内容を7〜8分ほどかけて読み上げています」
「アブレーションの手術はもちろん大事ですが、それと同じくらい大切なのが、術後のケアです。心房細動は生活習慣病なので、手術以外の部分にも力を入れています」
例えば、術前に必ず必要となるCT撮影の際には、首から腹部まで一緒に撮影し、放射線科の読影レポートを無償で患者さんに渡しているとのことです。
「それによってがんが見つかったり、他の病気が見つかることもあり、その場合、適切な医療機関に紹介しています」
また、心房細動の再発の一因となる睡眠時無呼吸症候群にも力を入れており、精密検査の機械を新たに10台導入し、外来・入院の両方で運用しているそうです。
「心房細動の患者さんでは6割以上が無呼吸をお持ちで、これが再発の大きな原因になります。せっかく手術をしても、無呼吸を放置していると心房細動は治りません。手術以外の生活習慣病の部分を是正する取り組みが、再発防止にはとても大事なんです」
さらに、複数の論文で効果が報告されている鍼治療も取り入れています。
「鍼治療は心房細動の再発抑制効果が期待できるほか、腰痛の改善にもつながっています。手術中は長時間仰向けで横になっているため、腰を痛めてしまう患者さんも多いのですが、鍼治療でそこもかなり改善され、腰が曲がっていた方が、まっすぐ伸びて帰っていくこともあるんですよ」
「開業したのが2020年4月で、3カ月後にあたる7月の月間患者数が324人、新患が82人でした。そこから21年が709人、22年が837人、23年が927人、24年が1,156人、25年が1,200人、そして26年の今年が1,203人と、ここ2年はほぼ横ばいの水準で推移しています。新患数も82人から186人前後まで増加していて、開業当初のおよそ4倍という水準を維持しています」
アブレーションの実施件数も、1年目の540件からゆっくりと増加し、去年は660件、今年は680件近いペースです。この件数の伸びを支えているのが、患者さんがお住まいの地域の医療機関との連携です。
「開業前から、開業医や病院のリストを作成し、毎年更新しています。千葉県から東京東部にかけて、内科系の先生方を中心にリストアップしており、そこへ『当院ではこのような診療を行っています』という内容のリーフレットを広報活動の一環として郵送しています」
まずは1部だけ送り、患者さん用に必要であればファックスで追加を依頼してもらう形をとっているといいます。「多いところだと30部、50部という依頼もありますし、10部、20部くらい欲しいというクリニックも多いですね。それを送ると、そのリーフレットを持って初診の患者さんが来てくれるんです」
紹介いただいた患者さんへの対応にも、細やかな配慮があります。手術をした患者さんについては、紹介元の先生に経過を郵送しているといいます。CPAP(睡眠時無呼吸症候群の治療)についても、紹介元のクリニックで対応可能であれば管理をお願いしているそうです。
「症状が落ち着いた患者さんは地域のクリニックにお戻しして、また具合が悪くなられた際にはお送りください。ほかに対象となる患者さんがいらっしゃれば、ぜひご紹介ください、という感じで、いろいろなクリニックとウィンウィンになるように心がけています」
こうした双方にメリットのある関係づくりを徹底してきました。「それでファンになってくれて、不整脈の患者さんを見つけたら送ってくれるようなクリニックが、少しずつあちこちにできてきている感じですね」と濵先生は話します。
なお、このリーフレットは3,000部を2年に一度のペースで発注されています。
「心房細動の患者さんは増えてきていますし、治療の社会的なニーズも大きいと感じています。ただ、同じようにアブレーションを行う病院規模の施設も増えてきていて、競合を意識する場面も増えてきました」
同院のアブレーション手術件数は千葉県で1、2を争い、全国でも10番前後とトップクラスです。
「さらなる件数増加を目指していますが、正直なところ、集患がそれに追いついていない部分もあります。競合の増加という状況の中でも、当院の強みを活かして日本一を目標に取り組んでいきたいと考えています」
その強みは、具体的な数値にも表れています。
同院のGoogle口コミ評価は4.7、約3,000人規模のアンケートに基づく患者満足度は10点中9.8と、いずれも高い水準を維持しています。濵先生ご自身、「患者さんが患者さんを呼んできてくださいます」と、集患における口コミの大きさを実感されています。
患者の最善を追求する医療を提供し続けてきたからこそ、口コミという形でゆっくりと、着実に評判が広がっているのでしょう。
「やはり一番の目的は集患です。患者さんに当院の診療内容や専門性を正確に伝えて、受診が必要かどうかをきちんと判断していただきたいという思いで作っています」
アクセス解析から、患者さんの関心の高さがうかがえるといいます。「患者さんが一番見ているのは成功率と合併症発生率です。心房細動のアブレーションで2回目、3回目の手術をした患者さんのケースなど、実際の手術の様子を動画で紹介していることも含めて、何人中何人がどうだったかというところまで細かく載せている施設はほぼないと思います。それを見て来院される方は結構いらっしゃると思います」
「開業当初から6年間、書き続けています。当初作成したコンテンツに加え、その都度『これがあれば患者さんの役に立つのではないか』と考えたものを、休診日などを使って追加してきました。いわば、ホームページを育ててきたという感覚です」
「心房細動の再発抑制効果が期待できるツボ」に関するコンテンツは、月間の閲覧数で必ず上位3位に入るほど、よく読まれているといいます。心房細動を自ら改善したいと考えて検索する方が一定数おり、そこからの流入があるそうです。来院に直結するかどうかは別として、患者さんが知りたい情報を届けることで、症状や治療について考えるきっかけを提供しています。
「きっかけは、医療機器メーカーの担当者が提案してくれたことです。3社ほど紹介してもらって、その中で一番いいなと思ったのがヒーローさんでした。各社が作成したホームページの実績を見せてもらって、デザイン性が一番良かったんです」
「自由度です。『あれをやりたい、これをやりたい』と言うと、その通りに形にしてくれる。他の会社は、決められた枠に文章を当てはめるだけ、というところが多かったですね」
弊社のホームページ制作にはいくつかのプランがあり、濵先生が選択されたのは最も自由度の高いプランによるものでした。
「正直、一番高額なプランでした。ただ、うちはホームページによる集患が命だと思っていたので、高くても自由度の高い方を選びました」
ホームページ制作の他、チラシやリーフレット、トップ動画の制作も弊社に一貫してご依頼いただいています。「自由度が高かったからこそ、他の媒体も安心して任せられました」
「今取り組んでいるのは、エコーガイド下での穿刺です。血管の状態によって、点滴や採血で何度も刺されてしまう患者さんに対して、エコーを使うことで刺す回数を減らせることがわかってきたので、新しい機械を導入して練習しています」
そのほか、循環器領域で話題になっている心アミロイドーシスのスクリーニング体制の整備や、心房細動の再発要因となるアルコールについて、断酒支援薬の処方など、生活習慣病としての心房細動に対するトータルなケアにも力を入れているといいます。
「その辺りも、ホームページを活用しながら、コラムなどを通じて、啓発していきたいと思っています」
「やりたいことを具体的な形にし、目に見えるアウトプットとして示せるのは、やはりホームページだと思います。YouTubeやチラシ、リーフレットなど様々なツールがありますが、最終的に患者さんが確認するのはホームページなんです。受診を決める最後の判断材料になる重要な接点と認識して作り込む必要があります」
「コンテンツ制作ではSEO対策を意識する必要がなくなるほど、内容を詳細に記述することがポイントだと思います。また、幅広く可能な診療内容をすべて羅列するよりも、専門性を明確に打ち出す方が、集患には効果的だと感じています」
専門性を持つことと、専門性を伝えることは、決して同じではありません。幕張不整脈クリニック様の6年間の歩みは、その両輪を追求し続けてきた軌跡といえるでしょう。
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